刀剣の扱い方
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01.刀剣が届いたら
開くとこのような状態です。
※クッション材で梱包してますので安心です。 -
内容は、刀剣、刀枕、携帯用手入れ具セット
(打粉、目釘抜き、拭い布、刀剣油、 油保管ケース)
※刀の下の布は付きませんので、
各自ご用意ください。
※刀の下の布は各自清潔で刀を傷つけない物
(フェルト・マイクロファイバー・手拭い等)を
ご用意ください。
※タオルや毛布等、毛足の長い物は
ヒケ傷の原因になるので避けて下さい。 -
02.刀剣を袋から出す
写真のように引っ張るとほどくことが出来ます。
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次に袋を下げます。
※柄(手元)が必ず上になっています。 -
落下しないよう注意して
図のように全部出してください。
※袋は丁寧に折りたたみます。 -
03.刀剣を抜く
刃の部分(反りのある方)を上にして、
片方の手で鞘部分、
もう片方の手で柄(持ち手)を持ちます。 -
閉まっている鯉口を開けます。
※刀剣用語では鯉口をきると言います。
硬い場合は、図のように手を付け握り込むと
その厚みで開きます。 -
ゆっくり下を滑らすように
刀身全部を抜き切ります。
※途中で止めると中で刀身と
鞘があたって傷つきます。 -
04.茎をはずす
目釘をはずします。
目釘抜き小槌を使い、目釘を押し出します。
図のように、片手で柄を持ち、
もう片方の手で握っている手をたたきます。 -
茎が少し抜ければ手で茎を持ち柄からはずします。
※その際、刀身を絶対素手で触らない。
(触るのは茎「茶色の部分」のみ)
※その際、目釘を無くさないように
目釘穴に戻しておきます。
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05.刀剣の持ち方
ハバキが落ちないよう親指で軽く留めて持ちます。
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ハバキを外します。
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06.刀剣の置き方
刀枕に刀剣を置く際、
棟側から乗せ、平に置きます。
刀枕にティッシュや
柔らかい布等を置くとさらに良いです。 -
07.刀剣状態チェック
弊社が送付しているチェックシートと
確認して下さい。 -
発送前に、傷、錆などのチェックを
書き込んであります。 -
08.刀剣油の取り方
到着時は、刀身に刀剣油が付いており
鑑賞しにくいので、
刀剣油を取り除きます。
ティッシュを折りたたみ、図のように棟側から、
親指、人差し指、中指の指の腹で挟みます。 -
下から上に向かってゆっくりと拭います。
※切っ先は戻すと危険ですので拭ききって下さい。
※拭く際は、茎より上の刀身部分だけを行います。
茎部分は拭かないようにしてください。 -
次に、打粉を等間隔で打ちます。
(表裏、棟側で行います。)
※打粉の振りすぎは刀身を痛めますので
頻繁には行いません。
同じように、ティッシュで
下から上にふき取ります。
ハバキ下が残り易いので最後にふき取ります。
打粉が完全に取れると、
鑑賞に適した状態になります。 -
09.刀剣鑑賞
全体の刀身を見て時代を感じます。
図のように、光にかざすと刃文が浮き上がり
鑑賞しやすくなります。 -
地鉄を鑑賞します。
茎の錆色、銘の有る場合は、銘、鑢目なども
鑑賞のポイントです。 -
10.納め方〜其の壱
鑑賞が終わったら、一度拭い布または、
ティッシュで拭きます。
※頻繁に鑑賞する場合はこの状態で納めます。 -
長期保管の場合は、刀剣油を塗ります。
※ティッシュに1~2滴で十分です。 -
10.納め方〜其の弐
ハバキを入れます。
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柄を入れます。
※下から軽く掌で叩いてしっかり入れて下さい。 -
目釘を入れます。
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10.納め方〜其の参
鞘に切っ先を当てないよう入れ、
下を滑らすようにゆっくりと納めます。 -
鯉口が自然と止まる部分まで入れます。
※強く入れたり、パチンと音を立てない。
(白鞘が割れてしまう恐れがあります。) -
11.刀袋への納め方
切っ先部分から入れ、
全部入れたら上部を折り返します。 -
紐を何回か巻き、程よい部分で人差し指で
隙間を作り、
そこに通し結びます。 -
保管場所は、湿気が少ない所、
直射日光の当たらない所にしてください。 -
12.返送方法
刀身をクッション材に巻きます。
(納品時と同じようにケースに入れて下さい。) -
蓋を閉め、ロックをかけます。
ロックの部分に、4箇所
養生テープを貼って送り返します。